お米業界は需要下落の引き留めに必死でたくさんの新商品を投じようとしています。また食べ切りサイズとして少量品のSKUを扱ったりと工夫がこらされています。
ただこういう商品周りだけいじっても、既存のお客さんを惑わすだけで需要は広がっていかないかもしれません。
そこで価値発信や生活提案が必要となってきます。
しかし興味のないお客さんに米の魅力をどう伝えるかというのは非常に悩ましいものです。
売り手目線のPOPははっきりいって訳が分かりません。消費者はウンチクを求めているのではなくて美味しい食体験や健やさを欲しがっているわけですから簡単ではありません。
かくいう私も若い頃は米売場で戸惑いました。 で、結局分けわからないので値段で選びます(笑)
そこで、売場での仕掛けが大事ですが、ポイントがあるようです。
●米の焚き方のポイントを示す
意外と上手に焚く方法を知らない方って多いようです。またロイヤルユーザーを育てるにはその入口が大事ですからやはり売場から啓蒙していかないといけません。そのために焚き方のコツなんかを示したPOPを出すとよいようです。
土鍋で焚いたらおいしい、炊飯前に氷を少し入れるなど。
●米の価値を簡潔にPOPで
意外と米売場で商品説明をしているPRキャッチコピーが少ないように見受けられますから、ここは一言POPで味覚情報を伝えるとよいでしょう。
また等級に関する情報もあると、オッと気を引く情報になるかもしれません。
●お料理との相性
ワイン、ではないですけれど米の個性はすなわち料理との相性。〇〇〇、だからカレーにあう!とかこういう情報が合うと売れそうです。カレー専用米なんかがあったらカレーの時は迷わず買いそう。
●取り扱いSKUを増やす
決定回避の法則といって品数が多いと迷った結果、買わないというマーケティングデータもありますが、一方で品数が少ないと選ぶ楽しさもまた減少するのも事実。
売場規模にあった、選んで楽しい品揃えは必要でしょう。
ということで、POPを。
米の味のチャート